2014年5月27日火曜日

花の器って何だ? vol.5 - 陶芸家 濱田友緒さん -

<陶芸家 濱田友緒さん>

今回のトークイベントは
益子参考館の創設者でもある濱田庄司さんの
生誕120周年記念として、
参考館にての「三花人 濱田庄司に挑む」という花会が
企画されたことからの共催の関連イベントとして行うこととなった。

第一部を、3人の花人のお花に対する想いなどが中心のお話会。
第二部には、而今禾西川さんに進行役を務めて頂き
さらに色濃くお話を伺うのだが、
3花人は、花の器を使う側。
3人の話の受けてとして
やはり、作り手として作る側の想いなども伺いたい。

益子焼といえば何と言っても、濱田庄司さんが有名。
その濱田庄司さんのお孫さんであり、
濱田窯3代目当主・益子参考館館長でもあられる
陶芸家・濱田友緒さんが参加を快く引き受けてくださった。


濱田さんからも、
今回の催事へのお言葉を頂きました。


◆◇◆

陶芸家である私は、様々な器を作っている。
器は、鑑賞の対象としてだけでも存在しうるが、
やはり、使ってこその器である。
食器、酒器、茶器、そして花器。
様々な器たちは、使われたがっているのだ。
いつも、そのことを念頭に私は制作している。
料理、酒、茶、そして花。
これらとの出会いで、器は輝きを増していく。

濱田友緒


◆◇◆



益子にとって大きな存在である濱田家。
スターネットとして、
直接ご一緒させて頂く事は初めてでもある。
当日、濱田さんのご紹介はもちろん
作家としての思考、大窯の親方としての作陶意識、
普段伺えない様な、ものづくりへの想いや姿勢なども
お話から伺える事と思います。


とても愉しみでなりません。
ぜひ、みなさまもこの貴重な機会をお見逃し無く。


<関連イベント詳細>===============

益子参考館 HP :http://www.mashiko-sankokan.net
濱田庄司生誕120周年記念企画 
「三花人 濱田庄司に挑む」詳細はこちら→

花の器って何だ? vol.4 - 花人 小春丸さん -

<花人 小春丸さん>




益子の知人宅で、花いけ教室を開催されていて
作家さんたちも通っている。
小春丸さんにとっては、生徒さんでもある
作家の展覧会の時にも、お店に来て下さるので
何度もお会いしている。

小柄な方で、話す声も個性的な装いもチャーミングで
とても可愛らしい方という印象があるが、
でも、展示を観に来て下さるときの
物を見たり手にされるその眼差しや持ち方が、
いつも真剣で力強い。きっと花いけもそんなのだと思う。

ライブで花いけをされたりしている際の話をみんなから聴くと
やはりダイナミックで、力強く素晴らしい、らしい。
。。らしい。。
というのは、残念ながらいつもお店があり足を運べない。

まだ小春丸さんの花いけを見た事がない事同様に
やはり、お花についてのお話を伺うのも
やはり初めて。


◆◇◆

花を生けるにあたり

生けたらどんな姿になるのかなぁーと思いながら、
植物の生命を断ち切り、生けてみるが
中々植物の個性をいかしてあげられない。
たまに納得した生け形に出会うとホットし嬉しい気持ちなる!
私は生けるという行為が好きなんだとその時感じる
                                           

花人  小春丸

◆◇◆

大地に咲く花を切る事は
命を切ってしまうこと。
当然、弱ってしまう。

そんなことをしてしまうからには
せめて見てくれる人に少しでも感動してもらいたい。
そうでなければ、花に申し訳がない。。
でも、いつもなかなか思うようにはいかなくてね。

と、謙遜しながら話される声は
優しいけれども力強い。

小春丸さんのお花をいける姿と、お話と。
初めて見られるので、今週末がとてもたのしみ。



花の器って何だ? vo.3 - 花道家 上野雄次さん -


<花道家 上野雄次さん>


数年前に、而今禾西川さんに同行され
益子へ来て下さった事がある上野さん。

この春、西川さんと来て下さったときに、
花会の話やこちらで何をしましょうか、と話していると
とにかくお話がまっすぐでとても面白い。

お花や花いけのお話をされてはいるが、
内容は多くの方に通じる。
特に一つの物事に、真剣に向き合う仕事を生業にしている
玄人さんを前にお話をしてほしい、と思った。

そして、今週末にお話会が。
上野さんからも、今回のお話会に向けてのメッセージを頂いた。


◆◇◆

花が大好きだから 花を生けます という人がいる
私はそうではない
花が好きか? と聞かれたら毎回こう応える
好きかどうか分かりませんと

植物は我々人間にとって必要不可欠な存在である
その事は心の底から思う、
酸素を生み出し、食物となり地表に適度な湿度と日陰をもたらし
我々の命を支えてくれている

しかしながら、放っておくと我々の生活圏に土足で入りこんでくる
庭先の雑草や食べ物に付くカビ 
幼少の頃床を突き抜けて生えてきた竹を見たとき恐怖さえ覚えた
人間が丸裸のまま熱帯雨林のジャングルに迷い込んだら
猛獣に襲われなくても簡単に命を落とすだろう

恐ろしい存在である

私は 花もしくは植物が好き と単純に一言では言えない
だから 花を生けている のかもしれない。


花道家 上野雄次

◆◇◆

花をいけるのは、人のため。
もちろん、花の命を頂くのだけれど、
この地球上で、植物と人間は共存している。
どちらもないと生きてはいけない。

人の為にも咲いてくれる草花、木々。
とても尊いもの。その尊さを伝えること。
そして、せめてそのカタチに共感してもらえること。
気持ちを豊かにすることがができれば。

草花が美しく咲いて、朽ちる前に、花を摘んで、いける。
美しいと共感する、それも地球のサイクル。
その豊かにおだやかになる気持ちがもしかしたら
平和にも繋がるのかもしれない。
そんなことを考えながら、今日も花をいける上野さん。


彼の声は、まっすぐだ。
嘘がない。そんな気がする。
ぜひ、皆様にも、お話を聴いて欲しいと思います。


2014年5月26日月曜日

花の器って何だ? vol.2 - 華道家 平間磨理夫さん -

<華道家 平間磨理夫さん>

平間さんと初めてお会いしたのは、何年前でしょうか。
益子店での焼物の展覧会に来て下さったのが最初だったと思います。


華道。お花をやってらっしゃるとご紹介を受け。
お名前の、マリオさん(磨理夫)さんという
華道家名として?と思ったら、本名なんですよ、と。
一度聴いたら忘れない名前。
つぎにお会いしたときは、西川さんとご一緒だった。
お名前など紹介される前に、
あ!マリオさんだ!と思い出したのを思い出す。

それ以降、西川さんのお店でお花の教室をされていたり
西川さんと度々来て下さった。
お話やお茶をご一緒させても頂いているが、
そういえば、お花について
詳しくお話を伺うことは、これまでなかった。
今回が初めて。



先日、花会の打ち合せに来て下さった際。
みんなでお茶のみ話をしていた時、
みなさんにとってお花をいけるということは
そもそも、どういう事なのかを伺いたいと思った。

まずは、平間さんに今回のトークイベント
「花の器って何だ?」へのコメントを頂いた。


◆◇◆

花と出会うことによって
あきらかになる存在

いのちを受けとめたり
いのちを吹き込んだり
いけることの意味を掘り下げつつ
無限にひろがるイメージから
確かな言葉を眼にしたい


◆◇◆


花をいけるという行為は、命を頂くということ。
その尊さに感謝し、その事を重んじ、
頂いた花の命を最大限にいかす。
その行為が暮しを少しだけ豊かにしてくれる。
その事にまた感謝して、丁寧に。
と、言葉をひとつひとつゆっくりと選びながら
考えながら、話してくださった。

そのスピードや声の大きさやリズムから
野山に美しく花の命を摘んでいける。
その事に真摯に向き合い花をいけてらっしゃる姿勢など
平間さんの毎日を少しだけ垣間みれたような気がした。

続きは、お話会当日に
じっくりお話を聞かせてもらいたいと思う。
とてもたのしみ。




花の器って何だ? vol.1 - 而今禾店主 西川弘修さん -

来る5月31日(土)と6月1日(日)に行われる
花会とトークイベント。

先日、参考館にて、花会の打ち合せということで
花をいける3人の花人
上野雄次さん、平間磨理夫さん、小春丸さんが益子へ。
お店にもお立ち寄りくださった。






そもそも今回、スターネットでも共催のイベントとして、
展示やお話会を催すことになったのは、
而今禾の西川さんからお話を頂いたから。

まずは最初に。
西川さんより今回の展示・催事に向けての想いを頂きました。


◆◇◆



お店をはじめて15年来、多くの器を
皆さんに紹介してきました。
その器の多くは食器でした。
それらは食卓を彩り食生活を豊かにしてくれました。

今回のテーマはもう少し目線を上げ、
住まいを彩り住空間を豊かにしてくれる花器です。

この度ご紹介する器の多くは、元々徳利であったり、
茶壺であったりと花器とは違う用途で作られたものですが、

先人達はそれら器を花器と見立て花をいかし
器をいかすことにより室礼を楽しんできました。

本展が自由な心と目で器を愛でる機会になれば幸いです。


而今禾 西川弘修


◆◇◆

次回は、3花人に花いけとお話会への思いを聴けましたので
簡単に数回に分けて、ご紹介したいと思います。
乞うご期待!


2014年5月23日金曜日

花の器を作って欲しい・・・

4月のある朝。
まだ、花の莟が膨らみはじめた頃。。
而今禾・西川さんが常設店舗の商品追加の為に
納品に来て下さった。


 


その日、西川さんとご一緒されたのが
花道家・上野雄次さん。
5月31日(土)に益子参考館にて行われる
花会の打ち合せにいらっしゃったとのこと。





そのイベントの話を伺いながら
而今禾・西川さんから
同じ期間に益子の常設店舗を利用して
何かできたらとのご提案を頂いた。


上野さんと西川さんとお話をしていた時に、
最初、では2階で展示をして頂き、
お花のお教室でも。。との話だったが、
上野さんのお話を伺ううちに、
上野さんはじめ、平間磨理夫さん、小春丸さんという
3名の花人の皆さんが、せっかくいらっしゃって
お花は前日たくさんいけて下さっている。。
そんな時。花の事、花の器の事を話している時に
上野さんがお話されたことがとても印象的だった。


◆◇◆

花をいける立場として話したい事はたくさんあって
焼物を作ってる方にも話したい事がたくさんある。
花器は売れにくい、ということで
花器を作る陶芸家さんが減っている。
特に若い作家さんが。
でも、売れる売れないではなく
特別な日、普段の日、
器にも、霽れと褻(ハレとケ)の器があるように物としてもある。

祭器や花器は霽れの器。
その霽れのものを作る事、
霽れの。造形的な立ちものを作ることに挑む事で
絶対腕もあがる。技術が身に付く。
売れる売れないで物を作るのではなく、
自身の為にたとえ、売れにくいものでも挑んで欲しい。

そういう器を陶芸家のみなさんにこれからも
どんどん作ってほしい。
僕たちもそういう思いをふまえて、
これからも花いけに挑みたい。。。

◆◇◆

そんな話だった。
それを聴いた時に、
そういう話をもっと聴きたいと思ったし、
みなさんに聴いて欲しいと思った。
特に、物を作る人に聴いて欲しい。
どんな物でも、同じように思う。

そして、暮しの中で思い当たる事がたくさんある。
「花をいける」ことを生業にしている方々のお話。
でも、それは、花の話だけではない
すごく大きく広く、深いお話。
だから、ひとりでも多くの方に届けばと思います。

続きは、またすぐに。
花をいけてくださる皆さんの声を、メッセージを
レポートしますので、お楽しみに。。






2014年5月21日水曜日

而今禾-花の器展-とトークイベント 『花の器ってなんだ?』

来る、5月31日(土)から益子店2Fにて
「而今禾・花の器展」がはじまります。

而今禾のオーナーの西川弘修さん見立ての
世界各地の古陶器を中心とした花器や、日常の器を花器にしたりと
暮らしの中に、身近に花をいけるヒントや豊かさを
たくさん感じられる展示になるかと思います。

会場に並ぶ花の器に、上野雄次さん、平間磨理夫さん、小春丸さん、
3人の花人が花いけをしてくださいます。こちらも必見です。

  *

また展示と2つの関連イベントが開かれます。
ひとつは、
5月31日(土)に益子参考館で行われる花いけイベント。
『花三人 濱田庄司に挑む』
濱田庄司氏の花器に三花人がそれぞれの花いけでバトルを繰り広げます。



そして翌日、会場をスターネットに移したトークイベント。
6月1日(日)にstarnet recodeにて
上野雄次さん、平間磨理夫さん、小春丸さんの
三花人をお招きし、スペシャルトークイベントを開催致します。


上記、三花人に、
花を活ける事、花の器にまつわるお話から、
三者の花に対する想いを。


そのあと第2部は、而今禾の西川弘修さん、
益子参考館館長濱田友緒さんも交え
三者の花に対する想いを中心に、
器に花をいける人から、花をいける器を作る人との
ディスカッションもたのしみです。

たくさんの方々の暮しの中に生きる話。
他では聴くことができないお話会になると思います。


花をいけに興味があるかた以外にも
ものづくりをされる皆様へも。
まだお席に余裕もございます。
ぜひみなさんご参加ください。





















而今禾 -花の器展-

2014.5.31(sat)-6.8(sun) 益子 2F

今回の展示では、花の器にフォーカスをあて、
古陶器、古壷、大小の花器に花を添えて。
日常の器も花をいければ花器となることを教えてくれる工夫も必見。
上野雄次さん、平間磨理夫さん、小春丸さん、
三花人による花いけの設えもあわせてお愉しみください。

トークイベント 『花の器ってなんだ?』

2014.6.1(sun) starnet recode

ー伝えたい事は山ほどあるんだー
花をいける器について。
花をいける暮しについて。
花をいける理由や意味、そしてその豊かさについて。
花を愛し、日々、花器を使う人から創る人への熱い想いと願い。
三花人を益子にお迎えし想いのたけをお話いただきます。

料金 1,500円(お茶・お茶菓子付)
定員 50名 *要予約
開場 12:30 開演 13:00

<第1部>13:00〜
「三花人によるトークショー(花の器について)」
上野雄次(花道家)、小春丸(花人)、平間磨理夫(華道家)

<第2部>14:00〜
「トークディスカッション」
パネラー
上野雄次(花道家)、小春丸(花人)、平間磨理夫(華道家)
濱田友緒 (陶芸家・益子参考館館長)、西川弘修(而今禾店主)
予約・問い合わせ
予約の際に、氏名・住所・電話番号・参加人数をお知らせください。

【電話】0285-72-9661
【メール】→ E-mail を送る
(件名を「予約」としてください

2014年5月19日月曜日

結城規子さん 組紐のアクセサリー


結城規子さんが作る組紐のアクセサリーは
現代的でもあり、古風でもあり
軽やかで見れば見るほど組目の美しいものです。

耳元で揺れるピアス。








古いパーツとの組み合わせも美しいブレスレット。

シンプルなものから豪華なものまで様々なネックレス。
 
組み合わせが楽しめるペンダントトップと紐。

どうぞ、組紐の世界をお楽しみくださいまで。


小さな発表会 結城規子 -組紐展-

2014.5.17(土)-5.25(日) 益子店 1F

小さな発表会 結城規子 組紐展 はじまりました





5月17日(土)から、益子店ストア1階奥にて
結城規子さんの組紐展がはじまりました。

組紐とは、一本以上の糸束をひとつとして
3つ以上の束を規則的に相互に交差させて
組上げた紐のことを言います。

組紐の歴史はとても古く、縄文時代まで
さかのぼれるのだそうです。

結城さんは、そんな古来から伝わる組紐で
アクセサリーを作られています。

展覧会初日は結城さん自ら組紐の
実演をしてくださいました。

























組むものの種類によって、組台を使い分けているそうで
この日使用していたのが丸台という組台で、
単純な紐から複雑な紐まで組むことのできるというものでした。


















一定の力加減で丁寧に組み進んでいくことで
均一な目の美しい紐が組上がるとのこと。
実際に行程を見ることで、組紐アクセサリーの
出来上がるまでの道のりの長さを知ることができます。



結城さんは、最終日5月25日(日)にも在廊予定です。







 つづく。









2014年5月9日金曜日

5月のシューズサロン

5月のスターネットシューズサロンは
明日、10日の土曜日午後1時頃から開催致します。
場所は益子店ストアー1階の洋服コーナーにて。

てのひらワークス小林さんによる
靴の制作風景をご覧頂けます。

オーダーメイドシューズのご質問なども
お受けいたしますので、お気軽にお立ち寄りください。


2014年5月2日金曜日

もりあきこ―手織りの春夏小物展―





5月6日(火)まで、益子店1階洋服コーナーにて
もりあきこさんの手織りの小物展を開催しております。
“さをり”という織物でストールやアクセサリーを作られている
もりあきこさん。
もりさんの手によって、自由に絵を描くように織られた作品たちは
心躍るような色彩であふれています。



裂いた布が織り込まれてお花のように仕立てた
 ネックレスや、巻き方によって印象が変わる
 楽しいラリエットなどはこれからの季節にぴったりです。



















































































そのほかにも、大きなサイズのバッグや
配色が美しいストールにポンチョ
帽子などが並びました。
 



























もりさんのおしゃべりがきこえてきそうな
展覧会です。

ぜひみなさまご覧下さい。


小さな発表会
もりあきこ -手織りの春夏小物展-

2014.4.26(sat)-5.6(tue) 益子1Fストア奥