2009年10月26日月曜日

後藤竜太 陶展

10月17日(土)より、ARKギャラリー遊星社で
後藤竜太さんの陶展が行われています。





後藤さんはここ益子町で生まれ育ち、現在もこの町で作陶されています。
STARNETでは初めてのお披露目、展覧会ですが、
ご自身も独立後初めての個展であるということですべてが初めての試みでありました。
どのような幕開けで行われるのかこちらではドキドキしながら見守っておりましたが、
その心境を他所に、ご本人は自身の作品の発表の場を与えてもらったチャンスと
意気込みも大変強く、制作に特別な気負いもなく、伸びやかに作業を進められていたようでした。

父親も同じ陶芸家として活躍、その姿を見ながらこの地で育った後藤さん。
窯業の世界に進んだのは育った環境の強い影響だけがあったわけではなく、
進路決断で先行した思いは、自身のフィルターをとおした窯業へ対する関心と、
益子焼が世に知れ渡るきっかけにもなった"民藝"に興じたためと仰います。
その思いもあり、益子焼の伝統を色濃く受け継いだ人間国宝の故島岡達三氏に師事、
効率良く作業が進められる作業場での仕事の流れ方や、まわりで長年従事を続ける高齢で
ベテランの職人さんからもたくさんのことを見て学ばれたようです。





作品の原料、土や釉薬はすべて益子のものを使用されています。
益子という土地はその材料が調達出来、一から自身の手でつくることが出来ることに
魅力を感じられるそうです。
また、薪焼成による登り窯や蹴ろくろといった伝統的な各技法を受け継ぎ、
将来それらを実践していきたいという意気込みに、若手ながらもその精神に奥ゆかしさを感じました。



後藤さんは会期中、毎日在廊くださいます。
純粋な思いと深い精神にて生まれた益子焼、
わたしたちもその思いを確実に伝えていきたいと思います。
ぜひご高覧ください。



後藤竜太 陶展
ARK 2F ギャラリー遊星社
10/24(土)~10/29(木)

2009年10月12日月曜日

杉山洋二 ガラス展

10月10日(土)より、ARKギャラリー遊星社で
杉山洋二さんのガラス展が行われています。

二年前の秋にRECODEで行って頂いた以来、STARNETでは三度目の展覧会となります。

螺旋階段を上がった正面から差し込む光と共に、
一面にきらきらと広がるガラスの世界。

-雲海にたなびく陽の光と澄んだ空。

そこはまるで天高く上昇し、白い雲を突き抜けた先にある景色のようで、
クリスタルを含み、美しい輝きを放つガラス群に、一瞬にして目を奪われてしまいます。





今回、コップや皿などの実用性の高いもの以外にも、様々なアイテムの作品をたくさんご用意頂きました。
これらは個性的なデザインのものも多く、制作過程をお伺いしたところ、
初めからデザインをおこして制作するのではなく、
今までの経験を元に自身の技術の特徴を生かし、変化も含め少しずつかたちにしていくことを積み重ねた結果だと仰いました。
その中では無論試行錯誤もあり、難しい技術にも一歩ずつ挑戦し、オリジナリティを大切にし、
独自のしごとを確立され続けているように思います。



スターネットでは初お目見えのピンク色つきガラス。
グラデーションの艶やかな表情は、アンティークガラスのようにも見えてきます。
他には青や緑や紫といった同一のカラートーンで他の作品群とは違う世界を魅せています。



ゆらゆららと宙を漂うかのような、滑らかな曲線が特徴的な大皿。
金のお化粧により絢爛さを足し、晴れの日の食卓が目に浮かびます。
陶器とはまったく異なる表情のガラスの器ですが、「お刺身と相性が良い」と杉山さん。
熱々のものを盛り付けることが難しい分、別の方向で確かなその魅力を発揮するだろうと
美しい曲線を見つめて思うのでした。



スターネットでは久しぶりのガラス展となります。
ぜひこの機会に足をお運びください。

杉山洋二 ガラス展
ARK 2F ギャラリー遊星社
10/10(土)~10/18(日)

2009年9月27日日曜日

額賀章夫 陶展

大分遅れてのご紹介となりますが、現在ARKギャラリー遊星社では
額賀章夫さんの陶展が行われています。

先にもお知らせ致しましたが、会期が10/4まで延長となりました。
おかげさまで土祭初日からの連休には、たくさんのお客様に足を運んで頂き、
秋の訪れと共に額賀さんの器をたのしんで頂いております。

スターネットでは普段常設の定番として取り扱わせて頂き、
展覧会の開催も恒例となってきている額賀さん。
おとなりの茨城県笠間市で作陶されており、精力的な活動と日々の直向な制作に
スターネットを訪れるお客様にも着々とその存在感を認識頂いています。

本展覧会の直前、アメリカのロサンゼルスにて展覧会を行っていらっしゃいました。
年々発表の場を広げ、躍進されている熱心なその思いが伝わるラインナップが一同に会し、
勢いを感じます。







お馴染みの"錆粉引"と、鎬による"プリーツワーク"の新たなるフォルムの誕生、
また、昨年から挑まれている、漆作家小川マアさんとのコラボレーションによる作品など、
会場に齎されたその作品群に、額賀さんの制作に対する意欲を感じ得ることが出来ます。







大皿に美しく引かれた鎬。
技術の安定感の高さにも増して、お客様より「料理が目に浮かぶ器」とのお声や
ご購入されるリピーターも全体的に多く、その使いやすさには定評があります。
実用性にも充分な価値を持つ、額賀さんの日常使いの器の魅力に触れて頂けたらと思います。
ぜひご高覧ください。



額賀章夫 陶展
ARK 2F ギャラリー遊星社
9/19(土)~10/4(日)

2009年9月26日土曜日

額賀章夫 陶展 会期延長のお知らせ



現在ギャラリー遊星社で行われている、『額賀章夫 陶展』が
最終日9/27(日)から10/4(日)に変更となりました。
土祭と共に引き続きおたのしみください。
よろしくお願い致します。

展覧会の様子は後日UP致します。
もう少しお待ちください。

2009年9月23日水曜日

土祭、始まりました。



19日(土)から、土祭が始まりました。
とは言え、すでに五日目・・・大型連休も終わりを迎えようとしています。
鈴木昭男さんの土笛で幕を明け、天候に恵まれ続けた五日間。
スターネットでも額賀章夫さんの展覧会の開催と重なり、
土祭関係者の皆さんやお馴染みのお客様も来店頂き、連日大変賑っています。
土祭は町の初めて試みであるため、入場者数は未知でありましたが、
たくさんのお客様で賑わいを見せていた会場。
お子様連れのお客様も多く、微笑ましい限りです。











土に関連した展示やワークショップ、フィルムの上映、農作物販売の朝市など・・・
またフリンジ出店のテントは、町民やボランティアのみなさんで協力し合い、
ひとつずつ竹で作られています。
益子町に居ながらも、今まで地のモノに触れる機会の少なかった町民の皆さんには
益子の風土を見直す良い機会になったのではないかと感じており、
また、このような側面で益子町を知ってもらうきっかけとなる土祭に
足を運んでくださった町外の方にも、良い見せ方、働きであると感じています。

土祭は10/4(日)まで開催しています。
最終日は満月の下、5月にZONEでコンサートを行って頂きました、
奄美の島唄シンガー朝崎郁恵さんのコンサートが土舞台で行われます。



ぜひ、この機会に益子町に足をお運びください。
我々も店頭で土祭ガイドをさせて頂きます。
お気軽にお声掛けください。