2009年11月14日土曜日

やさしいカトラリー 新商品のご紹介

スターネットでは、オリジナルデザインのアイテムをいくつか取り揃えておりますが、
皆さんはそのアイテムがどれにあたるかご存知でいらっしゃいますでしょうか。

カフェで使用している箸や箸置き(一部)、木製カトラリーを中心に、
その他、すり鉢類、植木鉢類、ギフト用の桐箱をオリジナルアイテムとし、展開しています。
どれも、わたしたちが提案する暮らしにすっと馴染むよう、デザインされた一品です。

先日、新しいアイテムが入荷して参りました。



水牛の骨で作られたスプーン。
S、M、Lと3サイズご用意していますが、各サイズのデザインがそれぞれ異なります。
写真はLサイズ。Lサイズとはいえ、小ぶりです。
郡司庸久さんの飴釉の小鉢に互いの質感を引き立たせます。
他にバターナイフやペーパーナイフもございます。



らくだの骨で作られたスプーン。
上記の水牛と比べると若干マットな質感で、デザインに飾りがあります。
山野邊孝さんの灰釉の平皿にもよく合う、自然のやわらかな色相です。
他にもうひとつデザインがございます。



木製のスープスプーン。定番の木製カトラリーに新アイテムが登場です。
現行各アイテム・二種展開ですが、こちら写真のお色はブラウン。他、ナチュラルとなります。
今野安健さんの白磁のカフェオレボウル、程好い円にぴたりと寄り添います。

自然素材で口にやさしいカトラリー。
ぜひ店頭でお手にとってご覧になってください。

2009年11月12日木曜日

秋の見納め

日に日に色づく木々たち。
葉は風に吹かれてはひらひらと舞い、その美しい色を空から地へ。

益子の紅葉も見頃を迎えました。







カフェのカウンター、星さんの秋の設え。
地に還る前の良い頃合に少し手を加え、わたしたちの日々を彩りお客様をお迎えしています。



今日は今までに増して肌寒さを感じる日でした。
秋から冬へ、景色の変化と共にこれからの季節に添った暮らしの準備を進める日々。
薪ストーブや囲炉裏、皆で囲むお鍋・・・あたたかい灯火に感謝する季節です。

2009年11月5日木曜日

郡司庸久 陶展

10月31日(土)より、ARKギャラリー遊星社で
郡司庸久さんの陶展が行われています。

二年前の秋にRECODEで行って頂いた以来の展覧会となります。
初日の10月31日は、益子の秋色陶器市の開催初日でもありました。
当日オープンよりたくさんのお客様に会場に足を運んで頂いております。

常設でも品数豊富にお取り扱いをさせて頂き、
普段からお客様のお手に取って頂く機会も多い郡司さんの作品。
定番となる半磁土の白い器や、飴釉のマグカップやカフェオレボウル、
同じく陶芸家で奥様の慶子さんと共同制作のスリップウエアなど
年々制作の幅が広がっている中で迎えた本展覧会。

会場にずらりと並んだ作品群、目に飛び込む印象の妙な色濃さにまず素直に驚きました。
今まで目にしてきた、丸みを帯びた独特なフォルム、或いはモチーフを象った細工のしごと、
得意とする鎬、面取りなどの技法、それらは一切姿を見せず、
そこには新たな挑戦のかたち、そのかたちから伝わる気迫が会場を漂っていました。







何度も試作を重ねた数種類の釉薬、あたたかな色合いと、
しっかりとした高台に立ち上がる胴、程好いやわらかさと力強さをあわせ持つ、
純粋なろくろのしごと。
それはつまり、和食器のベースでもある日常づかいの器。
今までを思い返すと、和を予感する作品にお目にかかったことが少なかったことに気がつきました。
今回の制作にあたり、新しいことに挑戦したいという思いの下、
それ以外に特別な心境の変化はなく、ひとつひとつが日々の積み重ねの末であると仰る郡司さん。
結果本展覧会のタイミングで、新たに前進した作品。
今回このような作品群に出合えて、大変うれしく感じました。







今年から制作を増やしている、様々なかたちの蓋物には
今までの積み重ねの延長線を感じられます。

残り二日となりましたが新たな一歩を肌で感じる本展覧会、皆さんのフィルターをとおして
どのように感じ得るかおたのしみながら、ご高覧くださると幸いです。

郡司庸久 陶展
ARK 2F ギャラリー遊星社
10/31(土)~11/8(土)

2009年10月26日月曜日

後藤竜太 陶展

10月17日(土)より、ARKギャラリー遊星社で
後藤竜太さんの陶展が行われています。





後藤さんはここ益子町で生まれ育ち、現在もこの町で作陶されています。
STARNETでは初めてのお披露目、展覧会ですが、
ご自身も独立後初めての個展であるということですべてが初めての試みでありました。
どのような幕開けで行われるのかこちらではドキドキしながら見守っておりましたが、
その心境を他所に、ご本人は自身の作品の発表の場を与えてもらったチャンスと
意気込みも大変強く、制作に特別な気負いもなく、伸びやかに作業を進められていたようでした。

父親も同じ陶芸家として活躍、その姿を見ながらこの地で育った後藤さん。
窯業の世界に進んだのは育った環境の強い影響だけがあったわけではなく、
進路決断で先行した思いは、自身のフィルターをとおした窯業へ対する関心と、
益子焼が世に知れ渡るきっかけにもなった"民藝"に興じたためと仰います。
その思いもあり、益子焼の伝統を色濃く受け継いだ人間国宝の故島岡達三氏に師事、
効率良く作業が進められる作業場での仕事の流れ方や、まわりで長年従事を続ける高齢で
ベテランの職人さんからもたくさんのことを見て学ばれたようです。





作品の原料、土や釉薬はすべて益子のものを使用されています。
益子という土地はその材料が調達出来、一から自身の手でつくることが出来ることに
魅力を感じられるそうです。
また、薪焼成による登り窯や蹴ろくろといった伝統的な各技法を受け継ぎ、
将来それらを実践していきたいという意気込みに、若手ながらもその精神に奥ゆかしさを感じました。



後藤さんは会期中、毎日在廊くださいます。
純粋な思いと深い精神にて生まれた益子焼、
わたしたちもその思いを確実に伝えていきたいと思います。
ぜひご高覧ください。



後藤竜太 陶展
ARK 2F ギャラリー遊星社
10/24(土)~10/29(木)

2009年10月12日月曜日

杉山洋二 ガラス展

10月10日(土)より、ARKギャラリー遊星社で
杉山洋二さんのガラス展が行われています。

二年前の秋にRECODEで行って頂いた以来、STARNETでは三度目の展覧会となります。

螺旋階段を上がった正面から差し込む光と共に、
一面にきらきらと広がるガラスの世界。

-雲海にたなびく陽の光と澄んだ空。

そこはまるで天高く上昇し、白い雲を突き抜けた先にある景色のようで、
クリスタルを含み、美しい輝きを放つガラス群に、一瞬にして目を奪われてしまいます。





今回、コップや皿などの実用性の高いもの以外にも、様々なアイテムの作品をたくさんご用意頂きました。
これらは個性的なデザインのものも多く、制作過程をお伺いしたところ、
初めからデザインをおこして制作するのではなく、
今までの経験を元に自身の技術の特徴を生かし、変化も含め少しずつかたちにしていくことを積み重ねた結果だと仰いました。
その中では無論試行錯誤もあり、難しい技術にも一歩ずつ挑戦し、オリジナリティを大切にし、
独自のしごとを確立され続けているように思います。



スターネットでは初お目見えのピンク色つきガラス。
グラデーションの艶やかな表情は、アンティークガラスのようにも見えてきます。
他には青や緑や紫といった同一のカラートーンで他の作品群とは違う世界を魅せています。



ゆらゆららと宙を漂うかのような、滑らかな曲線が特徴的な大皿。
金のお化粧により絢爛さを足し、晴れの日の食卓が目に浮かびます。
陶器とはまったく異なる表情のガラスの器ですが、「お刺身と相性が良い」と杉山さん。
熱々のものを盛り付けることが難しい分、別の方向で確かなその魅力を発揮するだろうと
美しい曲線を見つめて思うのでした。



スターネットでは久しぶりのガラス展となります。
ぜひこの機会に足をお運びください。

杉山洋二 ガラス展
ARK 2F ギャラリー遊星社
10/10(土)~10/18(日)