昨日より、ストア2階のギャラリー遊星社にて
竹田道生さんの陶展が開催されています。
益子店では、今年最後の展示になります。
竹田さんの焼物に初めてであったのは、
10年くらい前。
益子陶器市に、たまたま、出店されていた時に
スターネットのオーナーの馬場が
パッと目に留め、とても気に入ったのがきっかけ。
それから10年ほどの時間を経て、
今回、初めての展覧会開催が実現した。
竹田さんは、京丹波に生まれ育ち、
現在もそちらで暮らされている。
京都から北へ約1時間、風景も美しく恵み多い場所だ。
京丹波、篠山地方は、昔から陶芸や物作りも盛んで
民芸にも縁がある地方。
竹田さんのお父様が白樺派の流れを受けて過ごし、
その後、お父様が京丹波へ移り住み、陶芸を始められた。
幼少時から、家に窯があり、土に親しみ、
古い焼物から現代の焼物までの素晴らしい焼物を見て、
使い暮らし、文学や民芸運動の空気にも触れて育った。
その流れで、竹田さんも、自然と陶芸の道を選んだ。
その頃主流にあった師匠について、修行をするという
経験を選ばず、最初から、自分で自分の作りたい物を
手探りで探しながら、試行錯誤しながら、
いまも、楽しんで作られている。
今回もいつもお願いしている
直火にかけられる土鍋や、
ミルクパンをたくさん作っていただいた。
その他には、ピッチャーや一輪挿しサイズから
ボトルくらいまでの大きなサイズまで。
独特な、形やプロポーション。
造形も素晴らしく、バランスも絶妙。
それぞれの形、手に取った軽さ、触り心地。
優しく柔らかく、なんともいえない愛嬌もある。
竹田さんは、西洋の古い物、東洋の古い物、
いろんなものを手にして。
暮らしの中での、いろんな経験が
日常使いの、気負いのない器にも現れる。
釉薬の優しい色合いも独特。
例えば白は、白すぎず黄色すぎず
なんともいえない微妙な色あい。
あまり目にすることのない柔らかな白。
飴色も、濃すぎず、お菓子でもお料理も
引き立ててくれる、使いやすい優しい色。
毎日の暮らしを彩る、素敵な器。
土鍋や大きなパンは、みんなで湯気が立ち上る美味しい食卓に。
これからの季節を心、温かくしてくれると思います。
数に限りもございますので、完売の物もございます。
予めご了承ください。
竹田道生 陶展
11.19(土)−11.27(日)
11:00〜18:00まで