昨年のRECODEでの展覧会に引き続き、昨日よりARKギャラリー遊星社で
曽田耕さんの靴鞄展が行われています。
これから迎える暑い季節にイメージの添う鮮やかな色づかいの鞄や、
材料を組み立ててかたちにしていく楽しさをストレートに表現した作品たちが
次々とテンポ良く目に飛び込み、モダンな空間が一変しています。
様々な革を裁ち、継ぎ、縫う。
仕上がった作品を見ていると視覚に得る感覚が先行し、その一連の作業は想像できるものの、
これらの作業に対してひとつひとつ意味を持ち続け、制作に励む曽田さん。
幼少の頃から物作りが大好きで、その感性と共に育ち、
靴や鞄作りを生業とする以前も現在も、手作りの暮らしをこなし続けています。
しかし一言で手作りと言えど、そこに感じる背景は実に現代的。
生活の礎となってきた手作りの暮らしの知恵の延長線上に成る作品、
そこにはインスピレーションやジャンルには捕われない明確な思考があり、
その中でも機能性を大切にしていると仰います。
作業効率も視野に入れ、自分に必要だと判断したものは積極的に受け入れて取り入れて、
自身のしごとを確立されています。
そのスパッとした潔さは、軽快にパズルを次々と組み合わせていくようにも感じ得れます。
人生で出合い得たものに実直に向き合い、お名前のとおり自身の手で事を耕し素直な表現を
し続けられてきた曽田さん。
そんな曽田さんが繰り広げ続けるパズルを、
この展覧会をとおして多くの方に感じて頂けたらうれしいです。
また、曽田さんには会期中、毎日在廊頂きます。
普段使用している道具やミシンを東京の工房から持ち込んで頂き、
我々の目の前で制作をしてくださいます。
貴重な制作風景をこの機会におたのしみください!
曽田耕 靴鞄展
ARK 2F ギャラリー遊星社
6/13(土)~6/21(日)