益子店にて開催中の日野明子暮しの道具展から
今回初登場の、<森の籠>の白樺の籠とマットをご紹介します。
北海道・置戸で制作をされている、<森の籠>の谷幸子さんの籠づくりは
白樺林で自ら樹皮を採取する所から始まります。
夏至の前後一ヶ月という限られた期間に、幾度も林に足を運び
木の状態をチェックします。
天候によって採れる量が左右されるそうで
何度も足を運んでも、ほとんど採れない年もあるのだとか。
採取したあとの白樺を、編める状態にするのがまた大変。
表皮を何枚か剥がし、平らな状態にしてから
刃物で切れるくらいの厚みに調整し、節を取り除くなどして
帯状に切ったものをオイルでなめします。
ここからようやく編む作業に入るというから驚きです。
編み上がった籠は蜜蝋オイルで仕上げてあり、しっとりとしたなめらかな質感。